浅草・蔵前にある老舗の名店「特選とんかつすぎ田」。昭和52年(1977年)に創業し、今も多くの食通を魅了し続けています。店を仕切るのは2代目の佐藤光郎さん。ミシュランのビブグルマンにも10年連続で掲載されるなど、国内外から高い評価を得ている名店です。
美味しさの秘密
職人技が光る“三度揚げ”
「すぎ田」の特徴は、中高温と中低温の油を使い分ける三度揚げ”。まず中高温(170度)で旨みを閉じ込め、その後中低温(130度)でじっくりと火を通すことで、衣は驚くほど軽やかに、肉はしっとりとジューシーに仕上がります。最後に中高温に戻し油切れを良くします。揚げ油にはオランダ産の最高級ラードを使用。食べ応えがありながらも重さを感じさせない仕上がりです。
昭和17年創業「ペリカン」のパン粉
衣には全国からファンが訪れる名店「ペリカン」のパン粉を使用。浅草にある老舗ベーカリー「パンのペリカン」さんが業務用に作っている特別製です。これを使って油を吸いすぎないよう薄めに仕上げます。
細い幅にカット
普通より細めにカットします。厚さに対して幅を細くすると口に入れた時に肉の旨さが最大限に発揮させることができます。
「とん汁」と「からし」の工夫
普通のとん汁は豚肉が入っていますが、「すぎ田」さんのとん汁では豚は出汁のみ。とんかつで豚を食べるのだから重ならないようにとのこと。からしは練りたてで提供。香りと辛さが全然違います。
お米は長野県野沢温泉産コシヒカリを使用。魚沼産コシヒカリなど、全国的に有名な産地との比較で「ほぼ肩を並べる」「それに勝るとも劣らない」と言われ、都内の有名ホテルや料亭などで卸されている高品質なお米です。
人気メニュー
- ロースカツ(2,700円)※ライス・豚汁は別料金
脂の甘みと赤身のバランスが絶妙。衣のサクサク感と肉汁が口いっぱいに広がります。左から3番目くらいが一番美味しいとのこと。
- とんかつヒレ(3,000円)※ライス・豚汁は別料金
しっとりとした柔らかさが特徴。脂身が少ないのに満足感たっぷり。
- ポークソテー ロース(3,200円)
シンプルながら肉の旨みをダイレクトに味わえる一皿。美味しい豚肉にバターのコク・醤油の旨みが加わり、さらにウイスキーの香りで仕上げます。
- エビフライやオムレツなどの洋食メニューも人気で、豚汁やご飯と合わせれば王道の定食スタイルが楽しめます。
店内と雰囲気
店内は白木のカウンターが美しく、職人の手さばきを間近で眺められるライブ感が魅力。掘りごたつ式の座敷もあり、一人でも家族でも気軽に立ち寄れる温かい空気が漂っています。
実際の口コミ
「衣は薄くて軽いのにサクッと香ばしい」「脂まで美味しいから、最後まで全然飽きない」と評判。中には「両親を連れて行きたい味」と感想を残す人もいるなど、世代を超えて愛されているのがわかります。
まとめ
「とんかつすぎ田」は、シンプルだからこそごまかしのきかない“とんかつ”という料理に真摯に向き合い続ける名店。浅草・蔵前エリアで極上のとんかつを体験したいなら、間違いなく訪れるべき一軒です。
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