【タクうま】岩手県・宮古市「ひろや食堂」|焼肉ラーメンとクリーミー豚汁

タクウマで紹介された岩手県宮古市の「ひろや食堂」

岩手県宮古市・津軽石地区にある老舗の「ひろや食堂」。
三陸沿岸の穏やかな風景の中に佇むこの食堂は、地元の人たちの“お昼ごはんの定番”として何十年も愛されてきました。震災を乗り越えて再開した店には、今日も常連客の笑顔があふれています。

ピリ辛香ばしい「焼肉ラーメン」

「ひろや食堂」と聞いてまず思い浮かぶのが、この焼肉ラーメン(850円)。
スープの上に、香ばしく焼かれた豚バラ肉がたっぷり。炒めた肉の甘辛いタレがスープにとけ込み、深みのあるコクと香りを生み出しています。

スープは味噌ベースで、程よいピリ辛。
「寒い宮古の冬でも体が芯から温まる」と評判の一杯です。
麺は中太のストレート麺で、スープとの絡みも抜群。具材にはキャベツやもやしなどの野菜も入っており、ボリューム満点ながらも後味は軽やか。

一度食べれば、肉と味噌のバランスに「これぞ町の名物」とうなずくはず。
常連さんの中には「これを食べにわざわざ津軽石まで来る」という人もいるほどです。

シャキシャキ野菜の濃厚クリーミーな「豚汁定食」

焼肉ラーメンと並ぶ人気メニューが、豚汁定食(780円)。
大きめに切られたシャキシャキの野菜と豚肉がゴロゴロ入っていて、まるで家庭の味をそのままよそったような優しさがあります。

味噌の香りと豚の旨味が絶妙に溶け合い、口にするたびにホッとします。
しっかり煮込まれた具材はやわらかく、クリーミーな味わい。
寒い季節だけでなく、地元の方々は一年を通してこの豚汁を楽しみに訪れるそうです。

地元の素材を活かした「わかめラーメン」

地元・重茂半島(しげもはんとう)のわかめを使い、麺にもわかめを練り込むという特徴的な一杯。

店主の木村広義さんは、東日本大震災でお店を失ったあと、
「もう一度、地元のみんなに食事の場を届けたい」という思いで再建を決意。

再開後に地元素材を活かした創作ラーメンとして「わかめラーメン(780円)」を開発。
これが口コミで広がり、遠方から訪ねる人も多くなりなりました。

食堂の雰囲気

店内は昔ながらの食堂スタイルで、木のテーブルと椅子が並び、どこか懐かしい空気が漂います。
厨房からは中華鍋の音と、漂う香ばしい匂い、そして店主の笑顔。地元の方々の笑い声が心地よく響きます。

アクセス・店舗情報

  • 店名:ひろや食堂
  • 住所:岩手県宮古市津軽石第8地割115
  • 電話番号:0193-67-3240
  • アクセス:三陸鉄道リアス線「津軽石駅」から徒歩約15分
  • 営業時間:11:00〜19:00(※変更の可能性あり)
  • 定休日:月曜日
  • 駐車場:あり(無料)
  • 支払い方法:現金のみ

まとめ

宮古の町に息づく「ひろや食堂」は、
ただの定食屋ではなく、“地域のぬくもりを味わえる場所”。

香ばしい焼肉ラーメンと、心を溶かすようなとん汁
この2つを味わえば、料理の向こうにある「人の想い」まで感じられるはずです。

三陸を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
地元の人たちが通う理由が、きっと一口でわかります。

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